離乳食を食べないのはなぜ?食べない赤ちゃんのための離乳食の進め方

離乳食を食べないのはなぜ

離乳食を始めたものの、赤ちゃんが全然食べないというのは、よく耳にします。我が家も例にもれず、長男のときは、離乳食がなかなか進まなくてどうしていいかわかりませんでした。

いったい、赤ちゃんはなぜ離乳食を食べないのでしょう?

そこで、赤ちゃんが離乳食を食べないのはなぜなのか、その原因と対処法について実体験を混じえながら解説します。

イライラせずに楽しみながら離乳食を進められますので、参考にしてください。

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離乳食のはじまり

離乳食のはじまり

一般的に、離乳食は生後5〜6か月の頃に始める人が多いのではないでしょうか。

我が家の長男が離乳食をスタートさせたのは、生後6か月を迎える直前でした。4か月のときにすでに歯が生え始めたこともあり、まだ少し早いかなと思いつつも、ゆっくりとしたペースで進めていこうと、思い切って始めてみたのです。

最初は、麦茶や果汁をスプーンであげるところから始めて、徐々におもゆに移行していくようにしました。滑り出しは順調で、麦茶や果汁は少しずつ口にするようになりました。

最初は嫌がるかもしれませんが、液体なので、麦茶や果汁は無理せず少しずつあげれば慣れていきます。しかし、問題はその後です。食べない赤ちゃんは食べない!我が家の長男がそうでした。

離乳食を食べない理由は?

離乳食を食べない理由

赤ちゃんはどうして離乳食を食べないのでしょう?赤ちゃんが離乳食を食べないのには2つの理由があります。

理由1:赤ちゃんにとっては離乳食を食べる必要がないから

離乳食のスタートから完了までの経験を通して、赤ちゃんが離乳食を食べないのは、「赤ちゃんにとっては、離乳食を食べる必要がないから」だということがわかりました。

なぜ必要ないのかというと、赤ちゃんは母乳やミルクを飲んで満足しているからです。

例えば、赤ちゃんのお腹がすいた頃を見計らって離乳食をあげようとしても、赤ちゃんにしてみれば、
「そんな変なものより、早く母乳やミルクをちょうだーい!」
と言いたいですよね。

そのため、赤ちゃんにとっては得体のしれない離乳食なんて、ベーッと出してしまうわけです。

それを証拠に、長男は母乳をやめたとたんにモリモリ食べるようになりました。

母乳やミルクはやめたほうがいいの?

母乳やミルクはやめたほうがよいのか

それなら、離乳食を食べない場合はさっさと母乳やミルクをやめたほうがよかったのかというと、そんなことはありません。赤ちゃんにとって母乳やミルクは、まだまだ大切な栄養源です。

それだけでなく、ママの腕に抱かれておっぱいにくっついてチュッチュッと吸っていると安心できる、心のよりどころでもあります。赤ちゃんはそれだけで幸せなのです。

理由2:まだ離乳食を食べる身体的機能が発達していないから

赤ちゃんの口は、母乳やミルクを飲みやすいようにできています。つまり赤ちゃんの口の中は、食べるための機能ではなく吸って飲むための機能が充実しているわけです。

ものを食べるのには、歯だけでなく舌の動きなどの発達も重要です。

身体的に食べる準備ができていない状態だと、離乳食を与えてもうまく飲み込めず、べーっと出してしまいます。

そのため離乳食期は、食べる練習をしながら機能の発達を待つ時期でもあるのです。

※注意しておきたいポイント

これらの理由の他に、離乳食を食べないときには注意して見ておきたいポイントもあります。

離乳食を食べないだけでなく母乳やミルクも飲まない場合や、妙に機嫌が悪いときなどは、体調が優れないのかもしれません。熱はないかなど、赤ちゃんの様子をよくみてあげてください。

また体重が増えない、どんどん減っていくという場合も要注意です。母乳やミルクはしっかり飲んでいるかなど注意してみてあげましょう。

あまり食べない赤ちゃんの離乳食の進め方

あまり離乳食を食べない赤ちゃんの場合、どのように離乳食を進めたらよいのでしょう。

我が家の実体験を混じえつつ、離乳食初期から完了期まで、どのような進め方をすればよいのかご紹介します。

初期(5か月から6か月)

離乳食初期

初期の離乳食って、作るのがとても面倒ですよね。

おかゆさえも潰さなければいけないし、芋や人参・かぼちゃなんかももちろんすり潰して、とろとろにしなければいけない……これが手間なのです。

でも、我が家の長男はほとんど食べてくれず、いつも一口か二口食べておしまいでした。そのため私は、本当にイライラしていました。

しかし、よく考えてみればこの頃の赤ちゃんの舌は、吸って飲む機能がメインなはずです。食べられるわけがない!ゆっくり練習しましょう。

そんなわけで、最初は頑張って作っていた離乳食ですが、途中から市販のベビーフードに切り替えることにしました。単に食べるための練習であり、なにもイライラしてまで手作りする必要などないからです。

ちなみに次男のときは、迷わず最初から市販のベビーフードを利用しました。

中期(7か月から8か月)

離乳食中期

育児本などを見ると、離乳食の量が目安として書かれていて、それを概ねクリアしたら次の段階へ進むのが一般的ですよね。

しかし我が家の場合、長男がそんな量を食べられる日を待っていたらあっという間に1歳になってしまいそうなほど、相変わらず食べないまま。どう進めていいのか悩みました。

そこで、食べる量は少ないけれど、ある程度慣れたら少しずつ進めていくことにしました。食べる練習をしている段階なのだから、食べる量は少なくても食べられていればOKと考えることにしたのです。

<例>
12:00 おかゆ+かぼちゃフレーク(5g)
18:00 白身魚のドリア(BF)+豆腐(10g)

この頃は、おかゆとだし汁はまとめて作って冷凍し、それ以外の離乳食は市販のベビーフードを利用。とにかく楽しく食事をすることを心がけていました。

後期(9か月から11か月)

離乳食後期

後期になると離乳食も3回食になり、食べ物の種類も量もかなり増えてきます。

しかし、相変わらず長男は離乳食をほとんど食べない状況が続きました。

ただ、量は少ないながら練習はできているので、3回食にもしたし、おかゆも徐々に固くしていきました。少ししか食べないものの確実に食べ物には慣れてきたようで、好みも出てきて、フルーツやトマトが好きでしたよ。

<例>
7:30  鮭がゆ(のりのせ)
12:30 チキンライス(BF)+おかゆ混ぜ
19:00 ゴールドキウイ、すりごまのおかゆ

育児本に書いてある量を見ると、長男が食べている量は極端に少なかったです。でも、母乳をモリモリ飲んでいたので、身長も体重も十分すぎるほどでした。

私自身もこの頃にはすっかり離乳食は食事の練習ととらえていて、ボチボチやればいいやと思えるようになっていました。量はともかく、食べられるものの種類だけは増えていたのでOKというわけです。

完了期(1歳~)

離乳食完了期

離乳食の完了期にもなると、食べ物を噛んで飲み込む機能が発達し、上手に食べられるようになります。

しかし、我が家の場合はまたしても食べない……。長男にスプーンで離乳食をあげようとしても、プイッと顔を背け、ますます食べてくれなくなったのが、完了期のころです。

そのかわりといっちゃなんですが、自分で手づかみで食べられるようになりました。しかも自分で選んで食べたいので、プレートにごはんと野菜類を一緒に並べたとすると、人参やトマトなど野菜にばかり手を伸ばし、ご飯はまるっきり食べないことがしばしば。

完了期の食事のメニューはというと、大人のおかずの取り分けばかりになり、市販のベビーフードもめったに使わなくなりました。

<例>
7:00 ひじきとごまのおにぎり(2~3口)、スライスしたバナナ3切れ
12:00 チーズトースト1/2枚
19:00 すりごまをかけたごはん(子供茶碗1/2杯)、生協の野菜入り豆腐ステーキ1/4、野菜入りワンタンスープ(子供茶碗1/2杯)

そして長男が1歳を過ぎたころ、母乳をやめた途端にすごい勢いで食べるようになりました

ついに練習の成果が出たというものです!

手づかみの後は食べ散らかし方がスゴイ

食べ散らかし

余談ですが、この手づかみでの食事の最中&後は、特に潔癖症じゃなくても「ひぇーーーーー!?」と叫びたくなるくらいの大惨事!
口のまわりや手はベタベタで、口のまわりが真っ赤になりました。

床にはいろいろな食べ物が散らばり、部屋中ご飯粒だらけです。

私は、汚されることに関してはすっかりあきらめましたね。

食事の最中に、汚さないでー!?と気にしているとお互い疲れるので、思う存分散らかしながら食べた後に、大惨事になった部屋を一気に掃除するほうがまだマシだったのです。

イライラせずに済む離乳食を食べないときの関わり方

離乳食を食べないときの関わり方

離乳食は、思うように食べてくれなくても大丈夫です。離乳食期は、赤ちゃんが食べる練習をする期間だと思ってゆったりと構えましょう。

離乳食で栄養を取らせなきゃとか、何グラム食べさせなくちゃとか、そういうことは置いておいてOK!栄養は母乳やミルクから取れるので、体重が減っていくなどの問題がなければ大丈夫です。

食べる量が少なくても、少しずつ進めていきます。遊び食べもいいじゃありませんか。この頃は食べ物で遊んでしまってもいいし好き嫌いがあってもいいので、楽しく食べる練習をしましょう。

長男のときの経験から、赤ちゃんが離乳食を食べないのは、必要がないからだとわかりました。母乳が大好きで母乳で栄養を取っているから、変なもの食べさせないでくれとでも言いたいかのようです。それを証拠に、いざ母乳をやめたら食べる食べる

そのため、次男のときは離乳食を食べてくれなくても焦ることなく、食べる練習だと思って食べる量に関わらず少しずつ進めていき、イライラすることなく離乳食期を過ごせました。

卒乳して、いざ赤ちゃんがごはんを食べたいと思ったときに、存分に練習の成果が見られるはずなので、ぜひお楽しみに!

まとめ

どうして赤ちゃんは離乳食を食べないのかと悩むお母さんも多いと思います。でも離乳食期は食事の練習期間なので、焦らなくても大丈夫です!

市販のベビーフードも上手に利用して、少しずつ進めればOK!もちろん母乳もミルクも無理にやめなくていいのです。

ぜひ、赤ちゃんとの食事タイムを楽しんでください。

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