
子育てをつらいと感じたことはありませんか?私は長男出産直後から、子育てをつらいと感じる日々が始まりました。
隣で出産していた妊婦さんは、分娩室に入ったと思ったら、うんともすんとも言わず、あっという間に赤ちゃんを生んでしまいました。でも私は、何時間もかかったうえ絶叫の出産…。隣で出産していた女性は、シャーシャー余るほど母乳が出ていたのに、私の母乳はさっぱり出ません…。
こうして、私の子育てはとてつもない劣等感から始まったのでした。
最初からネガティブな幕開けだった私が、子育てをつらいと感じた5つの理由と、そんな私を助けてくれたものについてご紹介します。
子育てがつらいと感じる5つの理由

私には、子育てがつらいと感じる理由が山ほどありました。
授乳や夜泣きで夜中に何度も起こされて、睡眠不足になってしまうという体のつらさはもちろんですが、精神的なつらさのほうが大きかったように思います。
子育てがつらいと感じていた精神的な理由として、主に次の5つが挙げられます。
- 子育てがうまくいかない劣等感
- 親になった重圧による途方もない不安
- 何もかも途中でさえぎられるイライラ
- 子供が泣くと自分も泣きたくなる気持ちのザワザワ
- 子育てをつらいと思ってしまう不甲斐なさ
もちろん、1日中つらいわけではなく、子供の寝顔を見ていると癒され、笑顔見せるようになると、かわいさも倍増!1日1日成長していく我が子の姿が本当に愛おしいと感じていたのも事実です。
それなのに、それでもやっぱり子育てがつらかったのです。
1.子育てがうまくいかない劣等感
初めての出産で大変だったうえ、産後は母乳がなかなか出ませんでした。そのため出産で消耗したまま、毎日ろくに眠ることもできません。
その後もおむつかぶれは治らないし、乳児湿疹は悪化する一方だし、進まない離乳食にひどい便秘…。とにかく何もかもがうまくいかず、子育てに対して劣等感しかありませんでした。
ちなみに、乳児湿疹の悪化については、こちら(↓)の記事で紹介しています。
2.親になった重圧による途方もない不安

これは、初めての子だからなおさらだったと思いますが、なんとも言いようのない不安でいっぱいでした。
何をしてもうまくいかないのに、この子を育てていかなくてはいけないという重圧。
ペットを飼ったこともなく、植物はすぐに枯らしてしまう私に、果たして子供なんて育てられるのか…。死なせてしまったらどうしよう…と、とにかく途方もない不安な気持ちでいっぱいでした。
3.何もかも途中でさえぎられるイライラ
寝ていても、考え事をしていても、ごはんを作っていても、掃除をしていても、テレビを見ていても、いつも途中で子供が泣きだし、さえぎられてしまいます。
毎回、何かを最後までやり遂げる前にさえぎられるということが繰り返されると、ストレスだけが残っていきました。
4.子供が泣くと自分も泣きたい気持ちになる

子供が泣くと、胸がしめつけられるようなつらい思いがこみ上げてきました。ザワつく感じというかモヤモヤした嫌な感じというか…、どう表現してよいやら難しいのですが、そのような状態になり、子供が泣くたびに自分が泣きたい気持ちになってしまうのです。
5.子育てがつらいと思うことがつらい

そして、子供がかわいくてかわいくてたまらないのに、これほど子育てがつらいと思ってしまう自分の姿にも絶望していました。
子育てをつらいと思ってしまうことによって、自分は母親失格だという気持ちになり、またつらくなってしまうのです。
仕事により子育てのつらい時期から脱出

そんな私を救ってくれたのは、仕事でした。私は、長男が1歳2か月の時に仕事復帰したのです。
仕事のため長男は保育園に入園。とにかく長男は、慣らし保育の段階から最初の1か月間、泣いて泣いて泣きまくりました。ここまで泣く子はなかなかいないと先生に言われるほどです。それでも長男は少しずつ保育園に慣れていきました。
かたや私はというと、混み合った片道40分間の通勤電車さえも至福の時間でした。誰にも邪魔されずに自分のためだけに考えごとをしたり、本を読んだり、音楽を聴いたりできる40分間がとにかく幸せだったのです。
会社に着いたら、比較的静かなオフィスでコーヒーを飲み、一息つきながら仕事をスタートさせられます。仕事がどれだけ忙しくても、もうその時間があるだけで充分でした。
忙しくても仕事が子育ての原動力に

実際には、いざ仕事をし始めたら残業できない分とても忙しく、帰ってから子供の世話に追われながら家事をこなすのも大変で、目の回る忙しさでした。
それでも、1日中子供と1対1で過ごして劣等感と不安でいっぱいだった日々よりも、自信をもって自分らしく生きられ、子育てもずっと楽しくなりました。
メリハリのある生活が始まって、ついに子育てのつらい時期から脱出できたのです。
子育てがつらい私を助けてくれた1冊の本

私には仕事の他にもう一つ、子育てのつらさから助けてくれたものがあります。それは1冊の本でした。
仕事復帰してからずいぶん子育てのつらさは軽減されたものの、一つだけ改善されないことがありました。子供が泣くと胸がしめつけられ、自分も泣きたくなるのは相変わらずだったのです。
そんな状況から私を助けてくれた本をご紹介します。
本『ダダこね育ちのすすめ』との出会い
仕事復帰してしばらく経った頃に、『ダダこね育ちのすすめ [ 阿部秀雄 ]』という本に出会って、一変しました。
この本は、イヤイヤ期に入る子供への対応について書かれている、とても参考になる1冊です。この本を読んだことで、どうして子供が泣くたびに自分も泣きたい気持ちになってしまうのかがわかりました。
この本を読み進めるうちに涙が出てきて、すべて読み切ったら、胸につかえていた何かがスーッと抜け落ちたのを覚えています。ビックリするほど楽になりました。
この本によると、どうやら私は、自分自身が子供の頃に無理やり我慢して心の奥にしまいこんだ泣きたい気持ちが、子育てによってどっと出てきてしまっていたようなのです。
この本を読んだ人が、何をどう感じるかは人それぞれですが、少なくとも私にとっては、救世主になった1冊でした。
単行本
電子書籍
子育てがつらいのは子供が嫌いだからじゃない

子育てがつらいつらいと言うと、よっぽど子供が嫌いなのかと思われてしまいそうですが、そんなことはありません。
確かに、子育ては楽しくて楽しくて、つらいなんて考えられないという人もいると思います。
でも、本当につらくてつらくて限界なのに、これほどかわいい我が子を前に子育てがつらいなんて誰にも相談できず、一人で悩んでいる人も実は多いのです。
私は、長男出産後はあれほど子育てがつらかったのに、次男の出産後は、つらいと感じたことがあまりありませんでした。それは、長男の子育てでつらかったときに救われたことや、経験により自信を持てたからです。
まとめ
私自身が子育てをつらいと感じていた5つの理由と、そんな私を助けてくれたものについてご紹介しました。
私にとって初めての子育ては、うまくいかないことばかりでした。それでも子供はとてもかわいくて、私も日々、いっしょうけんめい子育てをしていたつもりです。
おそらく、同じように子供のことは大好きでとてつもなくかわいいのに、子育てがつらいと悩むお母さんは多いのではないでしょうか。
子育てがつらいときには、自分に自信を与えてくれて心を癒してくれるようなきっかけが必要です。救われるきっかけが一つでもあると、急に目の前が明るくなり本来の自分を取り戻せます。
どうかそんな何かに出会えますように。
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