
赤ちゃんには保湿が大切だというのは、よく知られるようになりました。
しかし、そんな知識を得たそばから、小児科などで赤ちゃんに保湿は必要ないと言われたら混乱しますよね。
育児書やネットなどでも、実は赤ちゃんに保湿は必要ないという情報を目にすることもあり、いったいどっちなんだと困り果ててしまいます。私もそうでした。
なぜ保湿が必要ないという説と、保湿が必要だという真逆の説があるのでしょう?
そこでこの記事では、赤ちゃんに保湿は本当に必要なのか必要ないのか、我が家の息子たちの経験もご紹介しながら、ふたつの考え方について解説します。
ズバリ!赤ちゃんに保湿は必要!

結論から申し上げると、赤ちゃんに保湿は必要です。これは、声を大にして言いたい!
赤ちゃんは、生まれてすぐの頃は胎脂に覆われています。
しかし成長とともに剥がれていくので、徐々に乾燥が始まるため、保湿はとても重要なのです。
ただ、最初は胎脂に守られているため、脂っぽくて、脂漏性湿疹が出る赤ちゃんも多いですよね。
「保湿しないで」と言われるのは、この頃の赤ちゃんだと考えられます。
それが、2か月になる頃には赤ちゃんの肌はとても乾燥しやすくなってしまうのです。
乾燥が原因で乳児湿疹が悪化!

私にはふたりの息子がいます。ふたりのうち長男は、とにかく肌トラブルの多い子で、乳児性湿疹もどんどん悪化していきました。原因は肌の乾燥にあったと、今では断言できます。長男の場合は、2か月どころか、もっと早くから乾燥が始まっていたのだと思われます。
生まれてしばらくすると、長男の頭にはかさぶたができて、脂漏性湿疹が見られるようになりました。
そのため、石鹸の泡でしっかりと洗うようにしていました。しかし私は、赤ちゃんに保湿は必要ないという情報を信じていて、お風呂上がりにも保湿をしていなかったのです。
今思えば、長男の肌は脂漏性湿疹が出ているのに乾燥も進んでいたと考えられます。なぜなら、脂漏性湿疹はかゆくないはずなのに掻くことがあったからです。脂漏性湿疹がかゆかったのではなく、乾燥している部分がかゆかったのでしょうね。
このころ私は、脂漏性湿疹なのにどうしてかゆいんだろうと疑問には思っていたのです。しかし、乾燥によるかゆみだという認識はありませんでした。
小児科でもらった薬と保湿剤も塗ってはいたのですが、少しよくなれば保湿はやめてしまっていました。するとまた乾燥して湿疹が出てしまい、掻き壊すというくり返し。
そして月齢を追うごとに、よだれかぶれや離乳食によるかぶれもかさなり、長男の湿疹は悪化の一途を辿っていったのです。
日頃から常にしっかり保湿をしておかなければいけないのだと知ったのは、ずいぶん後になってからのことです。
赤ちゃんに保湿が必要な理由

前述のとおり、赤ちゃんのお肌は薄くてデリケートで、とても乾燥しやすいです。そのため少しの刺激でも肌荒れを起こしてしまいます。
我が家の長男のように、脂漏性湿疹が出ていて脂っぽいのに、実は乾燥が始まっている箇所もあると注意が必要です。どんどん乾燥が進んでしまうからです。
赤ちゃんの肌は乾燥しやすいものなのだと知って、しっかり保湿をしてあげましょう。
赤ちゃんに保湿は必要ないという説があるのはなぜ?

赤ちゃんに保湿が必要ないなどという説があるのは、生まれてすぐの赤ちゃんは胎脂に覆われていて、まだ乾燥が始まっていないからです。また、以前は肌トラブルのない赤ちゃんのきれいな肌に余計なものを塗る必要がないという考え方もありました。
しかし、実際のところは早くから乾燥が始まる子もいますし、乾燥しやすいタイプの子もいます。
ちなみに、我が家の次男はほとんど肌トラブルのない子でした。たしかに、長男の肌荒れがひどかったので次男には早くからお風呂上がりの保湿をしたというのもあります。とはいえ、次男は長男ほど乾燥が激しくはなくお肌も丈夫なほうでした。
赤ちゃんの肌はみんな同じではないのです。
また、国立成育医療センターによると、新生児期からの保湿剤塗布でアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下すると分かったそうです。
これを見ても、赤ちゃんの肌は早い段階で乾燥を予防した方がよいのだと理解できますよね。
まとめ
赤ちゃんに保湿が必要ないというのも肌の状態によっては間違いではありません。
しかし、それは生まれてすぐの一定期間だけの話だと考えておきましょう。赤ちゃんには、原則として保湿が重要です!
赤ちゃんの肌はほとんどの場合、2か月の頃には乾燥が始まっています。乾燥の程度は赤ちゃんによって異なり、脂漏性湿疹に乾燥が隠れていることさえあるのです。
ぜひ赤ちゃんの肌の様子をよく観察してください。小児科や皮膚科で相談する際には、「ここには脂漏性湿疹があるけれどこちらは乾燥しているみたい」「かゆそうにしている」など、具体的に相談することをおすすめします。
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