
赤ちゃんの黄疸がいつまでたっても消えないと、本当に心配ですよね。
我が家の長男がそうでした。
赤ちゃんの黄疸って、そもそも何なのでしょうか?
なぜいつまでたっても消えないのでしょうか?
赤ちゃんの黄疸って何?
うち長男は、生後3日目に黄疸で入院しました。「生理的黄疸」というものだそうです。
黄疸とは、血液中の「ビリルビン」という物質の値の上昇により、皮膚や眼球結膜が黄色に見える状態をいいます。新生児特有の症状のひとつであり、そのほとんどが胎内環境から胎外環境への適応過程にみられる生理現象です。
最近では、生理的黄疸は、ビリルビンの抗酸化作用により、活性酸素の毒性から新生児を守る生理的作用を担っているとも考えられています。
検査の結果、長男はそのビリルビン値が高かったので、光線療法のため、丸1日目隠しをされオムツ1枚で日サロのような箱に入れられてしまったのです。
授乳の時間になると、私は長男に会えたのですが、目隠しをされたままの我が子に、まだあまり出ないおっぱいをあげに行くのは、ほんとにほんとに切なかったです。
1日で退院できたものの、その後も黄疸はなかなか引かなかったので、重篤化したらどうしようと、とても心配になりました。
そして、待てど暮らせど長男の黄疸はひいていく気配がありません・・・。
そのまま母子ともに産婦人科を退院し、2週間検診を迎え、1ヶ月検診を迎え、それでも長男は黄色いままでした。
あまりに心配になり、もう1度黄疸の検査をしてもらったのですが、異常なし!
それではなぜ、黄疸は消えなかったんでしょう???
長男は完全母乳で育てていたので、生理的黄疸に引き続き、母乳性黄疸が出ていたようです。
退院後に多くなるのが、母乳栄養児にみられるいわゆる「母乳性黄疸」です。これは肝臓でのビリルビン除去の減少、および腸肝循環(腸から再吸収されて肝臓にもどること)でのビリルビン再吸収の増加が関係しているといわれています。子どもの状態は良好で、母乳を中断することにより黄疸が改善するなどの特徴があります。
母乳性黄疸の場合、特に異常がなくて元気であれば、母乳を続けてOKなのだそうです。
でも、便の色にだけは要注意!
灰白色とかクリーム色の便のときは、病的黄疸の可能性があるので詳しい検査をする必要があるみたいです。
その後・・・
結局、私がミルクにしなかったからか、長男の黄疸が消えるのに3ヶ月近くかかりました。
その間は気が気じゃなかったですが、便の色も正常で、元気いっぱいだったので、ひたすら待つのみ!
ついに、3ヵ月後にはすっかり色白になりました。
そうはいっても、ネットや本を読んでも、どれもこれも「長い子で1ヶ月くらい」と書いてあり、病院の先生も「1ヶ月くらいで大体引くんだけどねー」なんて言ってたので、なかなか安心できませんでした。
なかには異常がなくても3ヶ月くらい黄疸が消えない子もいるということですよね。
ホントになんでもなくてよかったです。
手元にあると安心して育児ができる本
【著者:松田道雄氏】
頼もしい語り口でそのときどきの育児の悩みや心配事を、お医者さんがさらりと安心に変えてくれる本です。
実は、この本には、「母乳をつづけていて3ヶ月も黄疸が残った例でも、故障は起こっていない」と書かれていて、それを見てからは安心して待つことができました。
この本には様々な子供の病気についても書かれているので重宝しました。
私が持っているのは、改訂前のもので、辞書のような厚みの本だったのですが、今は3冊に分かれて文庫本化され、読みやすくなったようです。
まとめ
今回は、赤ちゃんの黄疸について、我が家の長男のときの経験をご紹介しながらまとめてみました。
赤ちゃんは一人一人個性があって、何でもセオリー通りにいくとは限らないものです。
心配なことは、信頼できる医師や助産師さんや保健士さんなどに、遠慮なく相談して、安心して育児できるといいですね。
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